以下3つの理由により、 「違いを価値に変える6段階理論」においてはラインマネージャーの役割が重要視される。

人事制度の執行者

【1】事業戦略や人事部門により設計された人事制度の職場における執行者である。

相反するものを束ねる

【2】適応と創造、公式化調整と社会化調整という、管理と支援、組織制度と組織規範というそれぞれ相反するものを束ねることが求められる。

段階ごとにマネジメント手法の使い分け

【3】それらを束ねるに際し、段階により使い分けることが求められる。

※文化とは考え方、感じ方、行動の仕方のパターンであり、集合的に人間の心に組み込まれるもの。国籍、地域、民族、宗教、言語、性別、世代、社会階級等のレベルがある。本理論においてはこれらのレベルが既存の組織と異なる人材のことを「異文化社員」としている。